大事なデータが入ったHDDが急にうんともすんとも言わなくなって悲しみに暮れたことはありませんか。社会人になったばかりの20代の夏の日、高校時代から作り溜めていたDTMの曲データや写真など思い出のデータがたっぷり詰まったHDDが突然死したことがあり、今でも気温が上昇する時期になるとあの胸が潰れるような気持ちを思い出します。
二度とあんな思いはしたくないので、Backblazeという容量無制限のバックアップサービスをかれこれ4年ほど使っています。コンピュータに内蔵/接続されたHDDやSSDのデータをすべてクラウドに保管してくれるサービスです。
データは常駐アプリケーションが勝手に同期してくれるので、バックアップに手間をかける必要はありません。
料金は月額9ドル、年払いなら99ドル。なのですが国内ではソースネクストが年間ライセンスを7,700円で売っているのでそっちの方が安いです。これ、ずいぶん前は3,000円台の叩き売り価格だったのですが、一気に値上げされました。さすがに安すぎることに気づかれたか。
ただ、ちょうどいま8/19までセール中で3割引きの5,390円になっています。というかさっきそれに気づいたのでこのエントリを書いています。
ソースネクストで買った場合でも、ライセンスキーをBackblazeの管理画面で登録するだけなので、サービス自体の使い心地は一緒です。
またライセンスキー自体には使用期限がないようなので、たとえば半年後まで有効なライセンスがある場合でも、セールの安いときに買っておいてライセンス切れのタイミングで1年間更新ということが可能です。

↑どうしてもBackblazeに直接課金したい場合はこの招待リンクから登録するとお互いに1カ月無料になりますので何卒
ちなみに余談ですがIT系のメディアでメーカー別HDD故障率レポートの記事を読んだことがある方もいると思いますが、あれを出しているのがBackblazeです。
あとはポルノサイトの blackblaze.com (backでなくblack)を、1,500ドルで買収したエピソードも僕の中では有名です。Backblazeが有名になるにつれて検索ワードを間違ったユーザーがポルノサイトの方に行ってしまい、「会社からバックアップサービスの情報が見られない」とか「なぜ卑猥な画像をバックアップサービスのサイトに貼るのか」等のクレームが殺到したためだそうです。

WindowsとmacOSに対応しています。筆者はWindows環境です。
Backblazeの使い方
使い方は簡単です。
- ユーザー登録する
- クライアントをDLしてインストール
- 以降はクライアントが常駐して、放置するだけで勝手にファイルをバックアップしてくれる
バックアップ対象のドライブは、PCの内蔵HDD/SSDと、外付でつながっているHDD/SSDのすべてです。何台でも。
いっぽうで対象にできるPC(クライアントをインストールするPC)は1ライセンス1台だけで、2台目を含めるには追加ライセンスが必要です。
また、基本的には常時接続しているストレージを対象にしているようで、バックアップ対象のドライブが30日以上接続されていないとバックアップも削除されます。(事前予告はあります)
いわゆるクラウドストレージとは違って、PC上にないファイルの保管所として使う(クラウド側だけにファイルを置く)ことはできません。あくまでドライブの複製をクラウドにも置いておくイメージです。

ちなみに気になるドライブ喪失時の復旧方法ですが、3種類から選べます。
- データをZipでダウンロードする方法。別途料金は発生しません。
- B2というBackblazeのクラウドストレージサービスにデータを移す方法
- HDDでデータを送ってもらう
急ぎでなければZipが、時間はかかりますが追加料金なしでお得です。
B2を使う場合は別途B2の使用料と転送量が発生します。
HDDを送ってもらう場合はHDD代と送料が必要ですが、送られてきたHDDはそのままもらえるようです。
僕は4年間のうちで1回だけHDDを飛ばしまして、急ぎではなかったのでZipで復旧しました。
Zip作成やらDLやらで復旧に3日ほどかかりました。作業に丸3日かかるわけではなくて、あくまで待ち時間が長いという話です。
そのときのレポートはこちら。
あとは、ドライブ故障以外にローカルで削除したファイルも30日以内なら復旧できます。操作ミスによる意図せぬファイル削除からの復旧ができるので便利かも。
やったことないですが、この30日の期限は追加課金で延ばすこともできるみたいです。
さらに、こっちも使ったことないですが、バックアップされたファイルに個別のURLを発行してシェアすることが可能らしい。(B2っていう同社のクラウドストレージサービスの連携機能。大容量だと追加課金必要)
出先からデータをDLすることも可能
僕は自宅のデスクトップPCをメインに使っていて、出かけるときに持ち歩くのはサブのノートPCです。
この構成だと、大事なデータを家に忘れた!!!とかいうことがありうるわけですが、メインPCをBackblazeでバックアップしているので全部のファイルがWebでDL可能なんですね。
実はつい最近も「持ってきたプレゼン用スライドが最新版じゃなかった!!」ということがありまして、これのおかげで事なきを得ました。
他にもリモートデスクトップとかいくつか対策はあると思いますが、わざわざ一回アップロードしたりする手間もなく、すぐにサッとDLできるのは良いです。
Backblazeのよいところ
とにかく「いつデータが吹っ飛んでもOK」というのが精神衛生上最高です。特に僕のようなデータ消失のトラウマを抱える人には。それからクリエイター系やフリーランス等で自宅に大容量の仕事用データをため込みがちな人には最適。
そういう人って、そのデータをGoogleドライブとかのクラウドに保管するか、自宅HDDを買い足していくかどちらかの運用になると思います。
そうなったときにコスト的に有利なのって断然自宅HDDですよね。なのですが故障や災害対策の面でクラウドには劣る……という点をカバーしてくれるのがこのサービスです。
小容量ならクラウドストレージの容量追加を選ぶのもありですけど、大容量であればあるほどBackblazeの固定価格で容量無制限のメリットが効いてきます。
あとはニッチな話題ですが、Googleフォトに自分の子供の入浴写真を入れていたら児童ポルノ扱いされてアカウントごとBANされ、Googleの全サービスが使えなくなった……みたいな噂も聞くので、データ保管用のストレージはこういうサービスを使って分離しておくのもメリットがあるかも、と思っています。
Backblazeのよくないところ
用途を考えるとNAS対応があると嬉しいですよね。でもないです。
あとは過去に妙にPCのメモリを食ったり、Cドライブに大容量のファイルを作ってしまったりすることがありました。クライアントのバージョンアップで直ったので、一時的な不具合だったのかもしれません。
細かい機能
あんまり使ってませんが細かい機能も一応紹介しておきます。
- バックアップ除外フォルダ/拡張子の設定
- バッテリ駆動時はバックアップしないとか
- プライベート暗号化キー設定でのデータ暗号化
- 位置情報送信をONにしておくとクライアントがBackblazeに位置情報を送信してくれるのでコンピュータ盗難時に追跡できるらしい
まとめ
いろいろ書きましたがとにかく「不慮のHDD/SSD故障に備えたい」「大容量データを制限気にせずバックアップしたい」という方にはおすすめのサービスです。よかったらどうぞ。
おまけ
そうは言いつつ近年HDDの故障にあまり見舞われていません。HDDの故障ってある程度予兆できるんですよね。フリーウェアのCrystalDiskInfoで観測できますので良かったらあわせてどうぞ。
crystalmark.info
ただしそれでも1回は吹っ飛んだので、Backblazeもやっぱりおすすめです。
