3Dプリンタは下から積層していくため、たとえば横から見てT字型になっているようなオブジェクトはうまく出力できません。
そういうときはサポートという土台をつけて出力するわけですが、それでも完全に水平な面などは表面が荒れがちです。
例えばこういう感じのオブジェクトに
こういう感じでサポートをつけて出力した時に
うまくいかなかった例。サポートをはがした面がなんかボソボソになっています。
※このオブジェクトの場合は逆さに出力すればサポートは要らないのですが、実験のためにやっています
サポートインターフェースを使う
これを改善するのが「Support Interface」です。
これはどういう機能かというと、サポートとオブジェクトのあいだに、サポートより目の細かい平面を出力します。サポートの上にラフトをつけるイメージです。(設定次第で下にも)
出力してみる
実際に出力してみます。
サポートの上に層ができているのがわかりますか?
サポート部分だけ外したところ。サポートインターフェースはまだ残っています。
これ、わりとしっかりくっついてしまうので、手ではがすのはちょっと困難です。カッターナイフ等で隙間に刃を入れて切り剥がすとよいです。
こんな感じで剥がれます。わりとスパッと剥がれますが、さいしょだけ多少、力を入れる必要があるので、手を切らないように注意しましょう。
サポートインターフェースを使わなかった場合との比較。
手前が今回の出力物です。奥の2つに比べてかなり面がきれいなのがわかるでしょうか。
所感
面はかなりきれいになりますが、そのぶん簡単に手では剥がれないのがネックではあります。今回は平面だったのでカッターナイフで外せましたが、凹凸があるような面には使えないかもしれない。あと奥まっていて工具が届かないところも難しいかも。一応、Support Z distance を増やせばオブジェクトとの隙間が空いて剥がしやすくはなるのですが、そうすると上の面が荒れるのであんまり意味ない感じです。
とはいえ条件さえ合えば、便利な機能だと思いました。
あと Support Interface Pattern がデフォルトでなぜか同心円(concentric)になるのですが、これははがすときにバラバラになってしまいきれいにはがれてくれないので微妙かもと思いました。Grid とか ZigZag がちゃんと面としてつながってくれるのでいい気がします。
この機能を使わなくてもサポート上の面がきれいに出てくれれば問題ないのですが、うまくいかなかったり、試行錯誤が面倒だったりする場合は試してみるとよいかと思います。
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