前にも書いたんですけど先日からフリーランスになりました。
それで、さいきん仕事でビデオチャットを使いたい場面がありまして、よく調べるとZoom契約するよりGoogleの有料プランに入ってMeet使った方が安いしなんかオプション機能いろいろついてきてお得そう。ヨッシャ課金するか!!!!!と思ったらなんか課金プランがいっぱいあって途方にくれました。
しかも一覧性の高い比較表がなくて調べるのに苦労したので、その結果を皆さんにも共有します。
いかれたメンバーを紹介するぜ!
プランの選定条件として、下記が前提です
- 組織(自分以外のメンバー)を持たない個人事業主である
- Google Meet で3人以上のグループ通話を60分制限なしで使いたい
そうすると候補になってくるのは下記3つ。
Google One プレミアム
Googleドライブが容量いっぱいになると「容量を追加しましょう!」つって出てくるアイツです。課金プランがベーシック、プレミアム、AIプレミアムの3つあって、プレミアム以上だとGoogle Workspaceの機能が一部使えるようになり、そこにMeet関連が含まれます。筆者の使用経験あり。
Google Workspace Individual
Google Workspaceっていうのは組織向けのグループウェア的な感じのサービスで、超ざっくり言うとGoogleのあらゆるサービスが組織内で共有できます。で最近になってその個人版、Individualというのができたみたいです。グループウェアの個人版という、その存在意義自体に矛盾を抱えたミステリアスなプランです。使用経験なし。
Google Workspace Business Starter / Standard
そのGoogle Workspaceの小規模組織向けのがBusinessで、組織向けですが一人でも使えます。さらにその中にStarter、Standard、Plusのランクがあり、Plusはオーバースペックなので今回は検討しません。特徴としては独自ドメインの設定ができるのですが(メールアドレスを@gmail.comでなく自分の所有ドメインにできたり)、その副作用としてドメインを持ってないと使えません。使用経験は個人でなく組織としてならあり。
お待ちかねの比較表
端的に表にするとこんな感じ。
※2024/05/06時点の情報。主要機能のみ。間違いがある可能性もゼロではないし時間経過で追加・廃止もあると思うので、課金前に自分でも確かめてね
なおGoogle公式の情報はまじでバラバラなのでこんな便利な表は公式サイトのどこにもありません。苦労してまとめました。また話は変わりますがこのあとにお得な割引チケット配布(アフィリエイト)と投げ銭機能があります。このあとに、お得な割引チケット配布(アフィリエイト)と、投げ銭機能が、あります。
機能の説明
表にある機能をざっくり説明します。
基本機能
- ストレージ……Googleドライブやらフォトやらに使える追加ストレージです。
- 無料アカウントと特典共有……上記のストレージを別のアカウントと共有でき、またMeetなど付加サービスもシェアできます。相手は無料アカウントでもOKですが、家族を想定した機能のためファミリリンクの設定をする必要があります。自分のアカウントが複数ある場合もファミリー設定すれば使えます。
- サポート……Googleに問い合わせができるらしいです。使ったことないのでOneのものとWorkspaceのものが同等かは不明
- ドメインなし登録……Workspace Businessは登録のためにドメインを持っている必要があります。
Meet
- 3人以上通話時間……Meetのグループ通話。無料アカウントだと60分制限がありますが有料だと24時間に。
- 録画、ノイズキャンセル……ビデオチャットを動画ファイルとして録画できる機能と、マイクの周辺音カットの機能。
- ブレイクアウトセッション、ホワイトボード、アンケート、挙手など………会議をいくつかの小部屋に分ける機能、参加者にアンケートを取る機能、共有ホワイトボード、参加者が挙手でリアクションする機能などのMeet付加機能。
- Youtubeライブ配信……会議のようすをYoutube Liveで配信できる。
その他
- 予約スケジュール……Googleカレンダーで、予定が入ってない時間を空き枠として公開してお客さんが予約を取れるようにする機能。施術やカウンセリングの予約受付のイメージ。
- 独自ドメイン……Gmailアドレスのドメインを自分のドメインにする。
- マルチ送信、レイアウト……使ったことない。Gmailでたくさんのアドレスに個別に一斉送信する機能(BCCに近い?)と、HTMLメールのテンプレート機能。
- Gemini Advanced……Gemini Ultra(GoogleのChatGPTみたいなやつの高機能版)。
- Geminiアドオン……Google DocumentとかGmailとかの各サービスからGeminiを使えるようになる。
- チャット、会議室予約等……一人で使うのに関係なさそうなものを一項目にまとめた。組織で使うならここもちゃんと調べた方がいいと思う。
AI関係についてはホットな話題なので表に入れたけど、結論から言うと追加課金なしで使えるものはありません。
Oneの場合はAIプレミアムにアップグレードすれば使えて、Workspace Businessの場合はGemini Businessの追加課金が必要。
あと執筆時点ではOneにVPN機能があるらしいですが、6月に廃止予定とのことで表からは省きました。
結局どれにするべきか
最終的な結論は人によると思いますが、このへんが判断のポイントになるかと思います。
- Google Oneプレミアムはストレージのコスパが高く特典共有もできるので、複数アカウントを運用している/家族もMeetを使いたいなら優先度高。
- ドメイン持ってない場合はそもそもWorkspace Businessは使えないので、ストレージでOneプレミアムを取るか価格(差額150円前後/月)でIndividualを取るかって感じ。メルマガ配信とかするならGmailの多機能さでIndividual?と思ったけどそこまでやるならドメイン取った方がいい。
- ドメイン持っててコスパ最優先ならBusiness Starter。録画なし、ノイズキャンセルなし(自分でなく相手に迷惑)が我慢できるか。できなければコスパ重視でOneプレミアムか、メール機能でBusiness Standardか。
- 個人のお客さん相手の仕事なら予約スケジュール機能は便利そうだけどTimeRexなど無料の代替サービスもあるので決め手にはならない。
図でまとめるとこんな感じ?(金額は年払いの場合)
個人の見解ですので最終的には自己判断でよろしくお願いします。
ちなみに僕は複数のGoogleアカウントを使っていることもあって、ストレージ共有の使えるGoogle One プレミアムを使うことにしました。
どの課金メニューも14日~1カ月程度の試用期間があるので、まず試してみるというのも手かと思います。
(追記)公開してから思い出したので追記するけど、Oneは使用中のアカウントに機能が付加されるのに対してWorkspaceはあらたに専用のアカウントができる形になる。それが問題になるケースはあまりないしむしろ公私で分けられて便利だと思うけど、途中でやっぱ退会しよってなったときにデータ移行の手間は発生するかも。
(さらに追記)「Googleドライブを帳票のデジタル保存に使うにはBusiness Plus以上が必要」というコメントがありました。valut機能というのが該当するようで、たしかにBusiness Plus以上限定の機能のようです。(自分はこの用途ではfreee会計を使っています)
その他の検討候補
ここまで説明しておいてアレなんですが、単にビデオ通話が欲しいだけならZoom Proは月額2,125円(年払いなら1,770円)と普通に払うと高いものの探すと割引クーポンがあるので、割引率の良いものが出ていればそっちの方が得になるタイミングもあると思います。
またChatGPTに課金してる人は、Geminiに乗り換え可能ならGoogle One AIプレミアムにすると同じくらいの価格でストレージとMeetもついてくるので検討の余地がありそう。
機能比較は以上です。
Google Workspace Business 割引クーポン
Google Workspace Businessの登録に使える割引クーポンを配布しています。
初年度会費が10%OFFになります。
docs.google.com
僕はGoogle One プレミアムを選びましたが、Google Oneのクーポンはありません。残念!
告知
技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)、10周年となる大会を開催です!
素人が作った「自称ロボット」を無理やり戦わせ、その動かなさ・おぼつかなさを慈しむイベント。技術ある者が恥じ、不器用な者が称えられる反重力空間です。
大会は6/29(土)。現在出場者募集中。観覧チケット発売中!
dailyportalz.jp