11.11セールにむけておすすめする、Aliexpressでよく買う電子工作系のアイテム集

Aliexpressでよく買い物をします。Amazonのマーケットプレイスをさらに雑多にした感じの国際通販サイトです。
ここでは僕がよく買っている、電子工作系でストックしておくと便利なものを紹介したいと思います。

11月はAliexpressのセールシーズンで、11/1~7はChoice(後述)のセールMega Choice Day、11/11~19にはシングルデーという年間最大のセール、つづいて11/20~12/3はブラックフライデー&サイバーマンデーの大型セールがあります。
せっかくなので買いだめしておきましょう。

記事内に記載の金額は執筆時です。

買い方のコツ

安い部品や消耗品系を買う

高いガジェットとかは不良品や輸送事故が怖いので避けています。おすすめは安い部品や消耗品系。
最近はAmazonでも安い部品が買えますが、Amazonだと1000円5個セットとかで「そんなに要らん」ってなりがちな部品が、Aliexpressだと150円で1個ずつ買えたりします。

Colorを確認


本来はカラバリを選ぶための欄なのですが、付属品のみ/本体のみ/本体と付属品セット、みたいなぜんぜん違う内容の選択肢になってるケースがよくあります。注文前によく確認してください。
ちなみになんでそんなことになっているかというと、商品検索したときの結果画面に一番左のColorの値段が表示されるんですよ。安く見せるために、付属品のみが左に置かれる場合がよくあります。よく見ないで注文すると付属品だけが届いて途方にくれます。この仕様、AliexpressのUXをめちゃくちゃ悪くしてるのでなんとかなりませんかね。

Choice対象商品から選ぶ


Choiceというのはおまとめ発送的なサービスです。
最近のAliexpressは以前よりFree Shippingが減ってる気がするのですが、Choiceの対象商品は1500円超えれば送料無料になり、ものによっては「100-yen Shop」といって3品以上買うとFree Shippingの設定になっている商品もあります(100円なわけではない)。
実は価格自体はChoice対象品のほうが高い傾向もあるんですけど、送料考えると変わらないことが多い。そして何よりうれしいのが、到着が妙に速くて、1週間で着くこともあります。後述の配送事故や遅延も少ない気がする。
もちろんFree Shippingでもっと安いものがあって、到着を急がない場合、そちらを選ぶのもアリです。

急いでないときに買う

輸送業者によっては1ヶ月以上かかるときも全然ありますし、最悪届かないこともあるので、急いでるときやタイムリミットが決まっている時はやめた方がいいです。
ストック用、補充用、今ではなくいつか使う用、って感じのものをまとめ買いしましょう。

英語がある程度分かる人は英語で使う

商品名が機械翻訳のため変で、日本語にしていると余計にわからないことが多い。

コツは以上です。ここからはよく買うものの紹介です。
全体に、趣味の工作程度の品質を前提として紹介しています。長時間稼働とかはあんまりしたことありません。
心配な人や、自分がいない場所で動かすような用途で使う人は秋月やスイッチサイエンスでちゃんとしたやつを買いましょう。

サーボモーター

Aliexpressで買うのに一番おすすめなのは金属ギアのサーボモーターです。
SG-90(青いスケルトンのやつ)が定番だと思いますがあれはギアが樹脂ですぐ欠けるので、自分の作品は基本的に金属ギアを使ってます。


おすすめは金属ギアのES08MAII。※ColorでMetal teethを選んでください

とにかくいろいろ買いまくっていて、レビュー記事を過去に書いてるので参考にしてください。
Arduino、Raspberry Pi等で使える1000円以下の安サーボモータ比較~我々はどのサーボを使うべきか - nomolkのブログ

TTモーター


ワークショップやってる人は超おなじみ、黄色いモーターです。1:48のギアードモーターで、ゆっくり動くので車輪つけたり3Dプリンタで作ったギア付けたりするのに最適です。
たくさん買う場合はAmazonでも結構安いので、そっちのほうがいいかも。


普通のいわゆる黄色いモーター

↑50個買うとAmazonが強い

実はギア比の違う製品もあり、これは日本ではあまり見ないのでAliexpressで買うといいです。


1:90の遅いやつ。なぜか金属ギアのもある


1:120のさらに遅いやつ

マイコンボード(Arduino、Pro Micro等互換)



Arduino Uno R3やそのミニサイズのArduino Nano、Pro Micro等のマイコンボードの互換機が安く売られてます。
どれもちょっと古い製品ですが個人的にはそれで事足りることが多いのでよく買います。「枯れた技術」というやつでしょうか。


Arduino Uno R3の互換機ですが、ColorでUSB Type-Cバージョンを選べるのが素晴らしい(オリジナルはType-Bのでかいやつ。プリンタとかについてるアレ。)


小さいのが好きな方はMicroをどうぞ。これも端子が選べます。

マイコンボード(ESP32系)


WifiやBluetoothの使えるマイコンボードです。無線系は技適問題があるのでおとなしくスイッチサイエンスでM5StackかESP32系のボードを買った方が確実ではありますが、何度かAliexpressでも買ってみたので一応紹介。

というのも、本来、搭載されているESP32マイコン自体に技適マークがついてるはずなんですよね。ただ認証通る前のモジュールも流通しているのか、Aliexpressで買うとついてたりついてなかったりしてギャンブルなんです。
しかしFreenoveのESP32開発ボードは技適マークついてるという噂があり、何度か買ったところついていました。
とはいえ絶対ではないので自己責任でお願いします。

FreenoveのESP32-S3ワイヤレスボード

LEDテープ


自分はあんまり買わないんですけど、対応電圧も色も光り方も選び放題なので、使う人には天国かもしれない。


一例ですがこれはUSBで給電できる5Vのやつ

最近は100均にもLEDテープ売ってるので、そっち先見た方がいいかもしれないですね。Aliexpressのライバルは100均。

あと似たようなものでELワイヤーというのもある。LEDは点で光りますが、これは紐が全体で光る。


一例ですがこれは3V(単三電池×2)で光るっぽい

AC電源が必要なものもあるので注意しよう。

ユニバーサル基板


国内の電子部品店で買うとガラスエポキシ製が多いと思いますが、もっと安い茶色いのが10枚セットとかで売ってます。紙フェノール基板というらしいです。
これ、値段が安いだけでなくカッターナイフで切りやすいのも利点です。デメリットは耐久性で、長期保存でちょっと反ったりします。


10枚組400円ちょっと。

ツマミ付きの半固定抵抗



こういう基板につけられるタイプのってあんまり売ってない気がするので、いつもアリエクで買ってます。


基板用の3本足。6本足のも探すとある。


ツマミが樹脂なのと、足の形がちょっと違う。こっちは探すとツマミの長さ違いがいろいろあります。

どっちもそのまま使っても良いし、つまみ用のキャップをつけてもいいです。


こういうやつ

スライドボリューム

長さや抵抗値などバリエーションが多いのでたまに買う。秋月に安いのがあるので仕様的によければそっちの方が良いかも。長さが合わないとか、送料とかまとめ買いとかの都合でこっち買うことも。


一例として短めのやつを

モータードライバ


マイコンで普通のDCモーターを制御するときに使うやつ。普通に買うと2000円くらいした気がしますが、安いです。


乗ってるドライバICがTB6612のやつとDRV8833のがあるのですが、どっちでもいいと思います。僕はTB6612のほうを使ってます。

使い方はこのエントリで解説してます。
マグネティックスターラー(撹拌機)自作/モータードライバを使ってPWMでモーター速度を変える【動画解説】 - nomolkのブログ

サーボモータードライバ


マイコンでサーボモーターの制御するときに使うやつ。Arduinoだと1個なら直結でも動きますが、4個5個動かしたいとき、あるよな!?!?
そんなときはこれです。


Raspberry pi用って書いてありますがArduinoでも使えます。「compatible with both 3.3V and 5V」って書いてある

DC-DCコンバータ


電圧変換器。単三電池2本で3Vですけど、それを5VにしてArduino動かしたりできます。そのぶん非力になるのでサーボモーターとかは動かせません。逆に降圧(12Vから5Vとか)もできますが放熱に注意。
50枚セットとかで売っててそんなに要るか!?!?と思いますが(しかも安い)、1枚からでも買えるので安心してください。


むかし単三電池2本で携帯電話の充電できる充電器がありましたがあれの中身と同じです。

リレーモジュール


マイコンから、別回路のON-OFFができます。おもちゃとか電気製品を改造したいときに便利。
これもよく使うのでまとめ買いします。
使いたいマイコンによって、5V(Arduino系)とか3V(Pro Micro、Raspberry Pi系)か対応電圧を確認してから買いましょう。
コネクタもピンヘッダとかターミナルとかいろいろあるのでお好みで。


これはArduinoとかの5V用。3.3Vで使えるかは不明。いけそうな気もするけど


Raspberry Piとかで使いたい人は念のため3.3V対応って書いてあるやつを買っておいた方が良いかも?

電池ボックス


ワークショップで100個とか大量買いするとき、少しでも安く済ませたいので買います。
秋月で1個130円、Aliexpressだと100円くらいとか。少数ほしいだけならわざわざ輸入するほどではないかも。
※前に30円のを見かけて大量発注したら2か月待った末に強制返金されました。


これもいろいろあるけど一例としてスイッチ付きのやつを

ケーブルまとめるマジックテープのやつ


電子部品ではないですが関連アイテムということで。50枚セットとかで売ってるので一束買っておくと重宝します。


50枚は多いので20枚セットのを貼っておきます。あると便利。

ブレッドボード用の電源


ブレッドボードを使うとき電源の準備が微妙に面倒くさいのですが、これがあればACアダプタから電源が取れる、かつ5Vと3.3Vの切り替えもできます。
写真手前の基板が出っ張ってる部分にあるピンを、ブレッドボードの+-のレーンに挿します。黄色いジャンパスイッチでそれぞれのレーンの電圧を5Vと3.3Vから選べる。
何度も買ってるってほどではないけどひとつ持っておくと便利。ACアダプタは6.5~12Vに対応しているケースが多いと思います。


1枚で買えるやつ。Amazonだとこういうのが複数セットでしか買えなかったりする。

おすすめしないもの

逆に避けているもの、買ってイマイチだったものもリストアップしておきます。

  • 高いもの(偽物や届かないリスク)
  • 割れ物など壊れやすいもの(輸送事故リスク)
  • 無線系(技適の壁)
  • ACアダプタやバッテリーなど電源系(燃えたら怖い)
  • ブレッドボード(質の低いのが多い気が。バネが固くてジャンパ線が挿さらない!)
  • 銅線(一回安いの買ったら変にヨレてたりして微妙だった)
  • 工具(繰り返し使うものは品質の安定した国産を買った方が良いかも)
  • ネジ類(意外に安くない)
  • 熱収縮チューブ(安いけど内容量多すぎて逆に邪魔)


↑ 750pcsて

そんな感じかな。以上です。

どんなことに使っているかはYouTubeを見てみてね。

www.youtube.com