CrystalDiskInfoというツールを使ってHDDのエラーを監視しているのですが、さいきんデスクトップPCの内蔵ドライブに警告が出まくっており死の予感がするので入れ替えました。
ついでにPCまわりの作業が何かあればやってしまおうと思い、思いついたのが外付けドライブの内蔵化です。
仕事の写真やら動画やらのわりと大事なデータが入っているのですが、足元に転がして使っておりホコリ的にも振動的にも(蹴りそう)良くない状況でした。これならPCの中に入れてしまった方がいい。
そもそも外付HDDというのは内蔵HDDにケースをかぶせたものであり、分解すれば内蔵用に使える…というのはわりと知られていることかと思いますが、実際にやったことはないのでやってみることにしました。
片方はバッファロー、片方は東芝です。どちらも製造元はバッファローのようです。
なお筆者は豪傑なのでバックアップ等とらずにさっそく剥いていきます。
……というのは嘘で、Backblazeで常時バックアップを取っているのでこういうとき何も考えず思い付きだけで無茶ができます。
余談ですが1/22までソースネクストがセールをやっており、直契約に比べて1/4くらいの値段で年間ライセンスが買えます。
ご察しの通りこれはアフィリエイトリンクですけども、Backblazeはガチのおすすめです。
分解編
というわけでさっそく剥いていきます。
まず、1本だけネジがあったので外します。
あとはツメで留まっていると思われるので、ケースのすき間にマイナスドライバーを入れてこじ開けていきます。
コツはためらわないことです。手加減なしでグリグリやっていくと…
普通にスライド式で開けられることに気づきました。まじか。
金属のガード?がついているので外していきます。
最後に、SATA接続の内蔵HDDをUSB接続に変換するための基板がついているので外します。
ひっぱると抜けます。
これで1台目が剥けました。これはバッファローのHDDですが、中身はSEAGATEだったんですね。
右にあるのがさっきの内蔵HDDをUSB接続に変換するための基板。副産物としていいものが手に入りました。何かに使えそうなので取っておきます。
続いてもう1台。
僕はパソコンに詳しいので知っていますが、このタイプのケースはスライドさせると開きます。
ドライバーでこじ開けるような野蛮な真似はやめましょう。
さっきと同じ手順で2台目も剥き終わりました。
こっちは東芝で、中身も東芝でした。
特に難しいことはなく、あっさり分解が終わりました。
取り付け編
PCを開けまして、3.5インチベイ。
いい感じに2つ空いてました。ここに入れていきましょう。
外付時代に使われていたネジを流用したのでネジの形がバラバラです。多様性の時代。
つづいてSATAケーブルと電源ケーブルを接続します。
電源ケーブルはたいてい空いてるコネクタがあると思いますが、SATAケーブルは別途準備する必要があります。
マザーボードのSATAポートに
HDDを接続。
では緊張の動作確認です。2台のHDDはEドライブとIドライブに割り当てられていました。両方とも認識されていれば勝ちですが……
OH...。
Eドライブが出てきません。
UEFIを見てみます。
P1がIドライブ、M.2_1がSSD、P3が元々あった内蔵ドライブなので、今回追加したEドライブはハードウェアレベルで認識されていません。
これ、何度かコネクタを差し直したりケーブルを入れ替えたりして試行錯誤したところ、どうもマザーボードの特定のSATAポートに接続したHDDが認識されないようです。
で、よく調べてみると…
M.2SSD増設後にSataHDD(SSD)が認識されない原因と対処法 | 30だいのじゆうちょう
なるほど。僕のPCはM.2スロットにSSDが接続されています。このM.2スロットとSATAのポート4が排他になっており(つまりどちらか一方しか使えない)、SSDを使用している限りポート4は使えないようです。
え~、ここまでやったのに!と思いましたが、ポートが足りないのはいかんともしがたい。
熟考の末、もともとつながっていたDVD-Rドライブを外すことにしました。もう何年も使ってないですし、いざ必要になったら外付けドライブも持っているので。
というわけで…
DVD-Rドライブの命と引き換えに、EドライブとIドライブが無事に認識されました!やったね!
例の基板が便利
というわけで2台の外付けドライブをPCに内蔵しました。これで脚をぶらぶらしながらパソコン作業をしてもHDDを蹴ってデータを飛ばすことはありません。
ところで今回のPC作業の主目的は、冒頭でも触れましたが外付けHDDの内蔵化ではなく、もともと入っていた内蔵HDDの入れ替えでした。
これまで1TBだったのを4TBにしました。上のリンクはいろいろ比較して今買うならベスト!と思ったやつですが、それにしてもHDDすごい高騰してますね。
半導体不足や円安の影響だけでなく、SSDの普及でHDDの需要が落ちてきているのも原因という噂です。それでも同容量でSSDの方が安いというところまでは至っていないので、早くそこまで時代がたどり着いてほしいです。
で、ドライブの換装自体はさっきのHDD入れ替えと一緒にやっちゃったわけですが、その後…
さっき副産物として手に入れた「内蔵HDDをUSB接続に変換するための基板」を使うことで、取り出した旧HDDから新HDDにUSB経由でデータを移すことができました。
これがないと内蔵HDDをとっかえひっかえしてデータ移さなきゃいけなかったので、絶妙なタイミングでいい武器が手に入ってめちゃめちゃ助かりました。
まとめ
本題に戻りますが、思った以上に簡単に外付HDDを内蔵化できました。HDD買おうと思って調べると内蔵より外付のほうが安いという謎現象は割とありがちで、こういうDIY作業を厭わない人なら用途に関わらずあえて外付を買うという選択肢もありかもと思いました。