※1年半くらい前にすでに公開した内容ですが前回はtweetをひとつも含んでいないにもかかわらずtogetterにまとめるという意味のわからない公開方法だったので改めてここにちゃんと書きます。
Sun Ra という自称土星からやってきたジャズピアニスト/シンセサイザー奏者がいたのですが、その人の曲「Love In Outer Space」がすごくいいのでいろんなバージョンを集めました。基本的に音源としてリリースされてるものだけで、ライブ映像みたいなのは除外してあります。
最初はThe Shadows Cast By Tomorrowのコレから。70年代録音。ポコポコしたドラム&パーカッションに歌・エレピ・ベースだけの素朴なヴァージョン。歌い手はデヴィッド・ヘンダーソン。Sigles(1996/2枚組のやつで初期の曲いっぱい入っててけっこう良い)に入ってるのも同じ。
下のこちらはPurple Nightに収録。ゆったりとたゆたうようなヴァージョン。いい!
続いては60年代後半の録音なのでこの中では一番古い?古いぶん荒削りな感じもするけどそれも味。力強くて鋭いエレピが印象的。Out There a Minute収録。動画のアニメはアップした人が勝手に作ったようす。でもすごくいいね。
Love In Outer Space (Alt. Take) - Sun Ra & His Arkestra
下のは一番最初にあげたやつのインスト版っぽい。The Night Of The Purple Moon収録。
Sun Ra And His Intergalactic Astro-Solar Infinity Arkestra - Love in Outer Space
ライヴ音源は入れないって書いたけどすごくいいので1本だけ。ピアノソロ。Squat Theatreで1979-08-14の演奏とのこと。
Sun Ra - Love In Outer Space (unreleased solo piano version)
■カバー
探すとけっこう見つかるけど気に入ったのだけ。最初はHomelifeっていうイギリスの大所帯バンドの2006年フランス公演。ストリングスから穏やかに始まって中盤以降で熱が入ってくるとグラインダーまで飛び出す。原曲は起伏のなさが気持ちいいようなところもあるけど、これはこれで楽しい。
あと動画はアップはされてないんだけどどうしても紹介したかったので試聴リンクで。元デタミネーションズの人がやってるYossy Little Noise Weaverっていうバンドの、Wovenっていうアルバムに収録。本家に比べるとかっちりした演奏だけどイントロからずっとうねってるシンセのアルペジオが印象的で、波の上を漂うよう。
http://www.amazon.co.jp/LOVE-IN-OUTER-SPACE/dp/B004HE3TC6
同じアルバムにはJackie Mittoe の oboeのカバーも入っててこっちもお勧め。
■まとめ
そんなにSun Raに詳しいわけじゃないですが聞くところによるとわりとキャリア初期から後期までずっと愛されてた曲だそうです。
Sun Raでここまでゆったりとピースフルな曲って他にないですよね。
近い曲だと、ちょっと前にCDも再発されたSleepingBeautyがお勧めです。もっとスピリチュアルジャズ寄りで、ここまでプリミティブな感じじゃないけど。
あとさっき調べたらその名のとおりLove In Outer Spaceっていうライブ盤もあるみたいですね。探してみたいです。