人生においてしばしば起きる不運な事故として、「タンスの角に足の小指をぶつける」という事象があります。
発生したときのダメージは大変おおきいのですが、発生確率は低いです。
足の親指は表面積が小さいので、それがタンスの角にヒットする確率も低いのです
その発生確率を高める器具を作りました。
着用するとこんな感じです。
右に長く伸びている金具がありますが、これがこの器具のキモ。いわば「拡張された小指の先」です。
この金具にタンスの角が当たった瞬間、その衝撃は小指の先に伝わり、擬似的に「タンスの角に足の小指をぶつけた」状態を作り出します。
横から見たところ。すべての金具は固くネジ止めされているため、金具がタンスの角に当たると、その衝撃は減衰することなくダイレクトに小指に伝わります。
その際、タンスの角の感触を忠実に再現するため、小指に接する面は裸の金具ではなく、木の板を貼り付けています。
このように、小指の届かない距離からでも、タンスの角に小指をぶつけることができます。
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余談
実際は親指側の固定が甘く、小指の先を支点として器具が回転してしまうため、ぶつけてもあまり痛くありません。
ほんとうはデイリーポータルZ用に製作したのですが、どうがんばってもこれで1ページかける気がしなかったのでお蔵入りとなりました。
供養のためここに掲載しておきます。
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追伸
明日(8/29金)イベントあるんでこういうの作りたい人がいたら来てください。
トークイベント「【大人になってからでも大丈夫】始めてみよう、ものづくり」 | fabcross
仕込みiPhoneの森翔太さんと一緒です。