リレーの中身はどうなっているのか

以前、チルトスイッチを分解して中身を調べたのですが、今日はリレーを分解してみます。

まずリレーの説明からですが、

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外部から電気信号を受け取り、電気回路のオン/オフや切り替えを行う部品です。
言い方を変えると、回路AとBを電気的に接続することなく、回路Aから回路Bをスイッチングできます。
詳しい説明はこちらを見てください。

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接続としてはこんな感じです。
ふだんはI1とI2のピンがO2につながっています。でもL1-L2間に電流を流すと、「カチッ」と音がしてI1とI2はO2との接続が切れ、O1につながります。

機能上はそういったものなのですが、なんでこんなことが起こるのでしょうか。
調べてみると「電磁石を使用している」ということはすぐにわかるものの、実際に写真や動画が載っているサイトが見つけられなかったので、分解して調べてみることにしました。

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ホットナイフで切っていきます。

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殻が剥けました。まんなかに大きなコイルがあります。L1-L2はこのコイルの両端につながっており、通電させると磁力が発生することが分かります。

www.youtube.com

実際に動かしてみるとこんな感じになっています。これは上の写真でいうと右方向から見たものです。動く金属板は、電流を流していない時に板ばねで上に行き、電流を流すとコイルの磁力で下に吸い寄せられます。
上に行った時と下に行ったとき、それぞれに別の金属板が待ち構えており、それらと接触することで通電状況が変わるという仕組みです。

言葉の説明だとちょっとわかりにくいので図にしました。

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上の図は、L1-L2間に電流を流してない時。

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下の図は、L1-L2間に電流を流している時。

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GIFにするとこうです。

この原理を念頭に、もういちど実際の動きを動画で見てみます。

www.youtube.com

言葉で説明するとなかなか難しいのですが、図と動画で分かっていただけたでしょうか。
このリレー、今まで使っていて「なんか微妙に実装し辛いピン配置だな…」とか思っていたのですが、どうしてこういう配置になっていたのかよくわかりました。

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