好きだったタイ料理店が閉店してしまい、毎回頼んでいた料理があったのだがメニュー名で検索してもレシピが出てこず、あの味はもう一生食べられないのか……と思っていたがタイ人の知人に聞いたら翌日には英訳されたレシピが送られてきて完全再現できた pic.twitter.com/rBneJciqC3
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2022年6月5日
長い前置き
タイ料理が好きなんですけど、10年前くらい、子供が生まれる前によく行っていたのが有楽町の「あろいなたべた」という店。一皿一律630円で本場感あふれるタイ料理(本店はプーケットらしいです)が食べられるというナイスな店でした。電車の高架下という立地もまた雑な感じでよくて、テラス席……というときれいな印象になっちゃいますけど実際は単に「外」にプラスチックの椅子とテーブルが並んでいて。またテイクアウトを頼むとフードパック的なやつじゃなくてビニール袋に入ってきたりして最高でした。
そこでよく食べていたのが、ムー・サップ・カイケムという料理。
当時の写真。この右側のやつ。
別の日。ちょっと見づらいですけど左の奥くらいに映ってます
豚ひき肉を謎のしょっぱい玉子と一緒に炒めたもので、豚肉のうまみと塩玉子のしょっぱさ、そしてナンプラーの香りが無限にビールにあう、この店に来たらマストな一品でした。
なのですが7~8年前くらいにお店が神田に移転してから足が遠のいてしまい、さらにちょっと前になにげなく検索してみたらどうも移転先も閉めてしまったみたいなんですよね。そうなると久しぶりにアレ食べたいなーと思うわけですが検索しても他に出してそうな店が見当たらず、かといってレシピなどもっと見当たらず。ああ、もうあれ食べられないんだな、と思っていました。永遠の離別…。
ところがですね、つい昨日急に思い立ったんですよ。そういえば俺タイ人の知り合いおるやんけ、と思って。
さっそく上の写真を送って、これどうやって作ったらいいと思う?って聞いてみました。
翌日には英訳されたレシピが送られてきました。
普段「わからないことはググる」のポリシーで生きているので気づきませんでした。わからんことは人に聞くとわかる。なるほど……。
というわけでタイの友人に聞いた、ビールが無限に消費できるタイ料理、ムー・サップ・カイケムのレシピをご紹介します。
材料
- 豚ひき肉(250gくらい)
- 塩玉子(1個)
- オイスターソース(スプーン1杯。もうちょい入れてもいいかも)
- 塩少々
- コショウ少々
- ナンプラー
- 油
- ニンニク少々(チューブのでもいいと思う)
- お好みで万能ねぎ
おい、塩玉子ってなんだよ、って感じですがこれです。
鹹鴨蛋。アヒルの玉子の塩漬けなんだそうです。中国の人がやってる中華食材店あるじゃないですか、あそこでピータンの隣に1パック(6個)300円くらいで売ってます。
※コンビニとかに売ってる塩味のゆで卵とは全く別物なので注意してください
自分は買ったことないけど業務スーパーにもあるらしいです。
塩たまご(アヒル卵の塩漬け) - 商品紹介|プロの品質とプロの価格の業務スーパー
中はゆでたまごをちょっと固くしたみたいな感じですが、とにかくしょっぱい。殻がかなり剥きにくいので、殻ごと包丁で半分に切ってスプーンですくい出すのがおすすめです。身が取れたらひき肉とよく混ざるようにそのままスプーンで適当にほぐしておきます。
作り方
- フライパンに油を入れ、ニンニクと豚ひき肉を中火で炒める。ひき肉が白っぽく火が通ればOK。炒めすぎない。
- オイスターソース、塩、コショウ、ナンプラーで味付け。 ※あとで入れる塩玉子がしょっぱい上にナンプラーも入るので、塩はほとんど入れなくてもいいと思う。
- 火を止め、フライパンが熱いうちに塩玉子を入れて、混ぜ合わせる。
- お好みでネギを散らす
要は肉とニンニクを炒めて味付けして塩玉子と混ぜるだけです。簡単!好みで野菜を入れてもいいですけど、友人はこのシンプルなレシピがおすすめと言ってました。僕もそう思います。
8年前の記憶にはなりますがほぼ同じものが完全再現できました!
塩玉子さえ手に入れば後はそのへんのスーパーで手に入る材料でサッと作れますね。塩玉子があまったら、ほかにゴーヤと炒めたりしてもおいしいです。あとお粥に入れたり。
ちなみに上に貼ったキャプチャでは料理名が「ไข่ตอกหมู」だと書いてありますが、あとから訂正があって、塩玉子を使ったものは「หมูผัดไข่เค็ม」なんだそうです。発音を聞いたらそのまま「あろいなたべた」でのメニュー名、ムー・サップ・カイケムでした。たどり着いた感。
ですが意味を調べたらムー(豚肉)・サップ(ひき肉)・カイケム(塩玉子)でした。そのままか。
夏にぴったりのメニューなのでぜひお試しください。
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