選挙があるたびに他の人はどう考えて(どの政党/候補に、ということではなくどういうロジックで考えて)投票しているのだろうか、と思っている。
思っているだけだと誰も教えてくれないと思うので俺が率先して書くからみなさんも教えてください。
勢力均衡をどう保つか
自分は特に熱心な支持政党があるわけではないので、できるだけ全体の勢力関係を俯瞰して見て、均衡をどう保つかということを考えて投票しているように思う。
前提
今回の選挙では「特定の党(A党とする)がかなり強い」と予想されている
※2022年の参院選ではA党に自民党が該当するが、情勢が違えば交換可能である
こういう状況では、次のような感じで考える。
比例
ほっといても勝ちそうなところに追い投票すると議席が増えすぎて独裁色が濃くなっていく(ことが少なくとも可能になる)ので、それを抑止するためにA以外の党に入れる。勝ちそうな党には入れない。
小選挙区
A党の候補は除外。A以外の党の候補者のうち、新聞社等の事前の予想を見て確実に当選しそうな人/落選しそうな人に入れると票の有効活用にならないので除外。
当落が微妙なラインの候補者に絞り込む。
具体的に決める際の追加条件
上記が基本スタンスだが、より有効な一票にするために下記のようなことも考慮する。
党同士の距離の近さ
公明は自民とまとめてA党と考える、とか。あと政策面でA党と共通点の多い政党がある場合も、勢力均衡に役立たないのでA党と同じに扱う。
憲法改正とか表現の自由とかインボイス制度、性的マイノリティとかの個別のトピックについての、党/候補者のスタンス
あたりまえだがここがとても重要なので、自分と近い意見の党/候補者を優先するような傾斜をつける。
以上。
こういう言い方が適切かわからないけど、個人としてどの候補者や政党を応援するという感覚ではなく、育成系のシミュレーションゲームでパラメータを見ながら調整していく感じで入れている。
政策重視で投票するにしても投票前に全部の候補者について調べるのは大変すぎるので、ある程度先に絞り込んでしまえるという効果もあると思う。
過去のツイート
そういえば前回の選挙でも似たようなことを書いていたな、と思って見返してみたらけっこう違った。
選挙のたびに思うんだけど「投票しましょう」ばかり言われて投票戦略みたいなのが共有されてない気がして、例えば現状に不満だけど支持候補がいない場合は二番人気に入れると交代しやすいとか、国会議員選挙の場合は必ずしも「政権を取る」を判断基準にしなくてよい(議席数の調整という考え方)とか
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2020年7月4日
ほかにはたぶん俺がまだ気づいてない考え方もあるはずで、そういう投票先の決め方というか「今回の選挙に特化せず汎用的に使える投票戦略」みたいなものを選挙権が付与されるタイミングで研修っぽく学べないものかと思う
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2020年7月4日
読書感想文の書き方なんて一切習ってないのになぜか毎年夏休みになると読書感想文書かされて一切上達せず、みたいな感じに選挙というか民主主義が陥っていないかとちょっと思う
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2020年7月4日
朝書いたこれもそういう戦略の一つかもしれないhttps://t.co/r4JLLyIZYU
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2020年7月4日
研修で教えろと言っているが公教育で教えられるような絶対的な正解のようなものは無いのかもしれんな。
追記
ちょうど翌日にタイムリーにこのエントリも出ていた
topisyu.hatenablog.com