まだ1本しか作ってない奴が何なんだという感じですがYoutubeを始めたので動画の制作手順を書きます

Youtubeを始めた。4分くらいの短編なので見ていってほしい。チャンネル登録と高評価お願いします!!!

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もともとゆっくり解説動画が好きで寝る前に毎日聞いていたのだけど、11月にボカロ文化の研究をしようと思ってYoutube Premiumに入り(この話はまた別途エントリを公開する)、動画閲覧が快適になったことで普通にYoutubeをめちゃくちゃ見るマンになってしまった。
で、この時点では全然自分で作ったりするつもりはなかったのだけど、いろいろ見ているうちにロウアイキューさんという料理動画のチャンネルを発見し

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これがめちゃくちゃ良くて見まくった結果、いつしか「あ、なんかこういうの作りたいかも…」ってなってしまった。見比べてみるとわかる通りめちゃくちゃ影響を受けている。パクリといわれる前に自己申告するけど圧倒的に影響を受けている。というか俺は別にYoutubeがやりたかったわけじゃなくてロウアイキューさんっぽい動画が作りたかっただけなのかもしれない。

衝動的制作

12/30に帰省、その日に「動画作りたい」と急に思い立って衝動的にソフトを購入、VOICEPEAK(合成音声ソフト)の技術研究とVLOG撮影のノウハウ収集を始め、メモリ8GのノートPCで冬休みの子供の日記ビデオを作って東京で留守番中の妻に送ったりした。
その後1/3に自宅に戻ってから本格的に制作を始めて、1日目にキャラクターなどのパーツづくり、2日目に撮影、休暇最終日である3日目に編集をして、深夜になんとか完成にこぎつけた。

動画の制作方法

まだ1本しか作ってない奴が何を語るのかという感じではあるが、制作手順をここに書き留めておきたい。2本目作るころには忘れてるかもしれないから。

使っているツール

Adobe Photoshop……イラストを描く
Adobe Premiere Pro……動画編集
Adobe Character Animater……キャラクターの動きを作る
VOICEPEAK……音声合成
AoiSupport……VOICEPEAKとPremiere Proの連携用
Udio……音楽生成AI

これ系の動画だとゆっくりMovieMaker4を使っている人が多いようなのだけど、もともと仕事で使っていて持っている&慣れているのでPremiereでやった。
(自分のYoutubeチャンネルを作ったのが初めてなだけであって動画編集自体は完全素人というわけではない)
今回のために買ったのはVOICEPEAKと、後述の卓上カメラアームのみ。

初回だけやる準備:キャラクターを作る

キャラクターの絵の素材をPhotoshopで描く。
アニメーション用に輪郭を3コマくらいといろんな表情の顔パーツとかを作る。
Adobe Character Animaterに突っ込んでリップシンク(口パク)と自動まばたき、輪郭のアニメーション(サイクルレイヤー)の設定をしておく。

以下、制作サイクル

①部屋を片付ける

ロウアイキューさんの動画はVLOGっぽい映像と合成音声に喋らせるカルチャーを組み合わせたところに良さを感じている。ちょっとでもVLOGっぽくするために部屋を片付ける。(結果的にVLOGっぽくはなれなかったが片付けないよりはマシである)

②撮影をする

とりあえず映像素材を全部作る。台本を頭の中で組み立てながらやる。
どうせあとですごい切り刻むので1本当たりは十~数十秒でいい。手元の作業風景だけは通しで撮っておく。

工作シーンとかはこれ使うとすごい便利。

照明もカメラにつけられるやつが一個あると良さそう。

家にあったこういうの使ってるけどそれが正解かは不明。

③台本を書く

撮った映像素材に合わせて台本を書く。普通にテキストファイル。


④合成音声を作る

台本をVOICEPEAKに読み込ませる。発音が変なところは調整。


↑こんな感じの画面でアクセントやイントネーションの編集ができる

⑤合成音声を動画編集ソフトに流し込み

AoiSupportという流し込みツールを使ってAdobe Premiere Proに音声を流し込み。一緒にテロップも生成する。
この作業が自分の環境ではなぜかエラーが出まくって全然うまくいかない。たまにうまく行くのであきらめずにチャレンジする。

ちなみにゆっくり解説みたいに台本をそのまま表示しているわけではないのでテロップは最終的には使わないんだけど、編集画面上でセリフがわかりやすいので流し込んだ方がいい。

⑥動画を編集

Adobe Premire Proに撮影した映像素材を突っ込んで編集。この作業が一番楽しい。

↑最終的なタイムラインはこんな感じ(全行程終わった後の完成段階)

⑦BGMを入れる

入れるかどうか迷ったけど一応入れた。どこから音楽を持ってこようか迷った末にAI音楽生成サービスのUdioを使った。


↑3拍子のチルヒップホップ。

自動生成とはいえ結構こだわって試行錯誤しているのだけど、曲は良いのができるが音質がmp3っぽいシャリシャリ感があってそんなに良くない。

AI生成を使うメリットとしては完全に著作権を気にせず扱えるし、Youtubeにはびこる虚偽の著作権の申し立てに煩わされなくて済む。
※フリー素材として配布されている曲に対して虚偽の著作権の申し立てをし、権利者としてふるまい収益を横取りする手口がある

⑧キャラクターを入れる

動画全体の合成音声だけをmp3に書き出し、Adobe Character Animaterに突っ込んでリップシンク動画を作る。それをPremiereに読み込んで動画に合成。
特殊なポーズ(机で作業中とか昇天とか)はキャラクター化してないので静止画をチマチマ入れて作る。

⑨完成

書き出してYoutubeにアップして完成。

感想

  • 作りたかったものが妥協なくできた。満足度激高。
  • 「新しいツールを導入したら新しいことができる」という体験を久しぶりに楽しんだ。最高。
  • そういう初期衝動ボーナスに駆り立てられてすごい勢いで1本目を作ったが、2本目以降はそのボーナスがなくなる。
  • 振り返ると1本作るのめちゃくちゃ大変だったなという印象もあり、2本目以降を続ける自信がない。月1本くらいできるといいが…

あるカルチャーに対する思い入れが閾値を超えたときに衝動的に「自分も作る!」って火がつくタイプの人間なので、いかにこういう初期衝動ボーナスを乗りこなして獲得スキルを最大化するかで人生をやってきた気がする。

おまけ

最近よく見ているYoutubeチャンネルを紹介して終わります。

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伏見
チョーク食べたり化石食べたりしている人。動画制作にあたりこの人にも影響を受けたと書こうとしたが見返してみたらあんまり受けてなかった。

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間違えているゆっくり解説
ゆっくり解説のパロディをたくさんアップしている。まだ新しいチャンネルだが更新ペースが異常。動画全部見たと思ったらショートもチェックしよう。

自分のYoutubeにはこういう合成音声の動画しか出てこないのでYoutubeってそういうものと思いかけていたが、子供にYoutubeの画面を見せてもらったら生身の人間がたくさん出てきてびっくりした。