かなりレアなケースだと思うのですが掲題の現象が先日発生しまして、原因究明に苦労したので記録しておきます。
PCの出音が全て低くなってしまう
音楽を聴いても動画を見ても、システムのアラート音さえも全部ちょっとだけ低くなりました。これだけだと意外に気付かないのですが問題はビデオチャットで、Zoom等では相手の声がちょっと低いだけでかなり違和感があります。視覚認識の世界では人間は人間の顔の変化に敏感といいますが、声も同じなんですね。
原因:オーディオデバイスのサンプルレートが変わってしまっている
自分は最近DTM(パソコンで音楽を作るやつ)をやっているのですが、このときDAW(DTMのソフト)の設定画面でサンプルレートが48000Hzになっていました。
そうするとDAWを起動したとき、オーディオIFのサンプルレートが48kHzに切り替わります。
それ自体には問題はないのですが、問題はWindows側の設定で、サウンドデバイスのプロパティを見ると
44100Hzになっていました。これにより、
DAWを終了させた後もオーディオIFが48kHzのまま→Windowsから出た44100Hz用の信号が48000Hzで再生されるため半音下がる(?)*1
というのが原因のようでした。
解決方法
Windows側の設定を48000Hzに合わせたところ直りました。
というわけで
・オーディオデバイスのサンプルレートとOSの設定があっているか
・特定のソフトウェアで違ったサンプルレートを設定していないか
あたりを確認すると原因究明できそうです。
今回はオーディオIFを使用していましたが、オンボードのサウンドチップで同様のことが起きるかは不明です。またかなり古いオーディオIFを使用しているので、最近の機種で同じようなことが起きるかも不明です。
サウンドデバイスのプロパティってどこ?
Windows11になってサウンドデバイスのプロパティがずいぶん深いところに行ってしまったので、開き方を書いておきます。
①タスクバーでスピーカーのアイコンをクリックして、出てきたポップアップ上で右の「>」をクリック
②「その他の音量設定」を押す
③「システム>サウンド」の画面でいちばん下までスクロールして「サウンドの詳細設定」を押す
④ようやくサウンドの設定画面が開くので、使用しているデバイスのところで右クリックして「プロパティ」を選択
⑤サンプルレートの設定は「詳細」のタブにあります
面倒な場合はWin+Rを押して「mmsys.cpl」を入れてもサウンドの設定画面が開きます。
*1:これだと音が高くなる気がするのですが細かいところは不明