これは僕の自宅のデスクです。
写真中央にご注目ください
あっ、ピカチュウ(ハリウッド版)!
カッ、
カワイイ~~~~~~~!!!!!!
これは何?
5/3にポケモンのハリウッド映画「名探偵ピカチュウ」が公開されました。
特に熱心なポケモンファンというわけではないのですが、たまたま見た予告映像にでてきた眉間にしわの寄ったピカチュウ、そのかわいさに完全にやられてしまい、公開早々さっそく見に行きました。
名探偵ピカチュウ、文字を見なくてもわかるレベルの英語力がある人以外は絶対に字幕版で見てはいけない、なぜならあの眉間のシワを見ていられる時間が文字を読んでいる分だけ減ることになるから…
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2019年5月6日
↑これから見る人にアドバイスです。
あのピカチュウが動いているところを2時間ずっと見られる、というだけで最&高な映画なので皆さんぜひ見に行ってください。
で、そんな興奮冷めやらぬうちにですね、こんな記事が公開されていました。
違法アップロード動画と見せかけてアップされた動画が、再生してみると実は公式が仕掛けたフェイクで、ピカチュウが延々ダンスする映像だった、というニュース。
さっそく見ました。
カッ、カワイイ~~~~~~~!!!!!!
冗談としてもマーケティング施策としても、完全に最高です。ウィットが効いてて面白いですし、ネット文化への理解も深い。このVHS画質で繋ぎ目の雑なループ動画って完全にTumblr以降のGIFカルチャー(TwitterやFacebookにGIFをスタンプ的に投稿できる機能がありますけどあれの源流で、80年代とかの古い映像をワンシーンだけループするやつが結構あった)のパロディじゃないですか、しかもそれを延々ループしまくって2時間とかやるのも、Youtubeで「10 hours」とかで検索してみるとわかるんですけど短い動画系のネットミームをふざけて長時間ループするっていう悪ノリが前からあって、そこへの乗っかりなんですよね、だから映像だけ見ると80年代パロディなんですけど、ネタ全体としては2010年代後半のザ・インターネットって感じの冗談!!(早口)
まあそれはこの際どうでもよくてですね、大事なのはこのマーケティング施策、その存在によって、なんと、我々は、1時間42分におよぶピカチュウのダンス映像を見ることを赦されたのです!!!!!
ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!
このピカチュウを常に見ていたい、ということで専用端末を作ることにしました。
材料
Raspberry Pi
ラズベリーパイ3 (Raspberry Pi 3B made in JAPAN) 技適対応 日本製 + USB電源アダプタ 5V/3A 1.5m
- 出版社/メーカー: Raspberry Pi
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
それ用のモニタ(参考:Raspberry Pi で使えるポータブルモニタの決定版が出てた(タッチスクリーン付き、GPIOを占有しない、ケース付き、約3000円) - nomolkのブログ)
要は小さいコンピューターで動画をループ再生しているだけです。
作り方
Raspbian は Raspbian Stretch with desktop and recommended software を使いました。
これ。
Raspberry Pi 自体のセットアップの方法は省略します。適当にググろう。
youtube-dlを入れる
Youtube動画をコマンドラインから再生するには、youtube-dl というソフトウェアを使います。
これは動画をダウンロードするためのソフトウェアのようなのですが、今回は動画URLの取得機能のみ使用します。
apt-getで入れると古いのが入ってしまうので、公式のFAQを見てその通りに入れました。
sudo wget https://yt-dl.org/latest/youtube-dl -O /usr/local/bin/youtube-dl sudo chmod a+x /usr/local/bin/youtube-dl hash -r sudo youtube-dl -U
試しに動かしてみます。
pi@raspberrypi:~ $ youtube-dl -g https://www.youtube.com/watch?v=tAA_yWX8ycQ WARNING: unable to extract channel id; please report this issue on https://yt-dl.org/bug . Make sure you are using the latest version; type youtube-dl -U to update. Be sure to call youtube-dl with the --verbose flag and include its complete output. URLひとつめ URLふたつめ
動きました!
omxplayer
動画の再生自体はomxplayerで行います。これはデフォルトで入っているやつでいいです。
再生コマンドはこんな感じ。SSH経由だとうまく再生されなかったので、試したい場合は直接実機のターミナルでやるといいです。
omxplayer `youtube-dl -g -f best https://www.youtube.com/watch?v=tAA_yWX8ycQ`
youtube-dlのオプションは、-gでURL取得、-f bestは画質指定です。デフォルトだと音が出ないという情報があったので(試してないけど)指定しています。
これで、こんな感じに再生されます。
元動画は周囲に余白があるためにピカチュウが小さくなってしまうので、切り抜いて拡大表示します。
omxplayer `youtube-dl -g -f best https://www.youtube.com/watch?v=tAA_yWX8ycQ` --crop 220,100,1060,620 --aspect-mode stretch --pos 00:01:09 --loop --vol -2000
他にもいろいろオプションを付けました。cropオプションが余白部分のトリミング、それからディスプレイの解像度の関係だかでアスペクト比がおかしくなるのでaspect-modeをストレッチに。 posで再生開始位置を指定してピカチュウが出てこない部分をスキップ、loopでループ再生にしています。
volはボリュームです。かなり小さくしましたがお好みで。-602で50%、-2000で10%の大きさになるようです(参考)。
自動起動にする
いちいちコマンドで起動するのは面倒なので、Raspberry Piを起動したら自動でピカチュウが踊るようにします。
pi@raspberrypi:~ $ sudo nano /etc/rc.local
/etc/rc.local を開きまして、さっきのコマンドを追記します。
(前略) # Print the IP address _IP=$(hostname -I) || true if [ "$_IP" ]; then printf "My IP address is %s\n" "$_IP" fi omxplayer `youtube-dl -g -f best https://www.youtube.com/watch?v=tAA_yWX8ycQ` --crop 220,100,1060,620 --aspect-mode stretch --pos 00:01:09 --loop --vol -2000 exit 0
こうです。
これでデスク上でピカチュウが踊るようになりました!
カッ、
カワイイ~~~~~~~!!!!!!
スピーカーやイヤフォンを繋げばちゃんと音も出ますが、起動から音が出始めるまで数十秒のラグがありました。
要電源+Wifiということで現状は据え置き用ですが、がんばればモバイル化もいける気がします。腕に覚えのある方は挑戦してみてください。
Tシャツがカワイイ
ここからは完全に余談なのですが、名探偵ピカチュウのTシャツがカワイイ。
(ポケモンだいすきクラブのブログより)
腰のところにピカチュウが入っているだけで最高なのですが、なんとこのピカチュウ、等身大だそうです。やばい。
ポケモンセンターのほか、Amazonでも予約できます。映画館で買えるかは不明(自分が見に行った映画館にはなかったので、Amazonで予約しました)
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映画、グッズ、DIYでみなさんも充実したピカチュウライフをお楽しみください!