創作フォーマットとしての2ちゃんねる - インターネットもぐもぐ
本題とは関係ないけど読んでて思い出したから書く。
6月にいくつかの2chまとめサイトがひろゆき氏から名指しで転載禁止されたときに、やらおん!とかはちま起稿とかはコンテンツの旨みの部分を剥奪されてただのしょぼくれたニュースサイトになったんだけど、ハムスター速報だけが急に自分とこのコメント欄を自分でまとめはじめた*1。
これが完全に予想外の展開でさ、たぶん誰もが「ハム速管理人が狂った!!」って思っただろうし、もともとハム速を快く思ってなかった2chユーザーはそれを自慰行為に喩え、俺も蛇が自分の尻尾食ってるみたいに感じてウワーと思って見てた。
でもどのくらい後だか忘れたけどちょっと時間がたってから見たらさ、狂った!と思ってたハム速が、やりかたはそのままに言われなきゃ気づかないくらい見た目上は2chまとめサイトそのものになってて、ここでようやく俺はこの手法を編み出した管理人のことを「天才だ…」と思ったんだけども、あわせて「2chまとめ」の概念はここへきて2ch.netっていうサイトから完全に独立したんだな、という感慨があった。
(それはもはや2chのまとめではないんだけども、字義通りの意味ではなくて文書フォーマットとしての「2chまとめ」書式が生まれたという話)
で元記事にある2ch風小説の発生がそれより先か後かはわかんないけど、いずれにしろ同時多発的に「2chまとめ」の脱2ch.net化、という現象が発生してるのは面白いな、と思ったのでした。
ついでに言うと俺はそれはすごい変てこな現象だなと思ってたんだけど、
思えば、2ちゃんなんて近づいたこともない、という子の方がまとめブログをよく見ていたような気もする。
という背景を考えると、なるほど変てこでもなんでもなくて、そもそも2chに執着のないユーザーとか、そういうユーザー層を熟知してるハム速管理人がそっちの方向に行くのは自然な流れなのかも、という気もしますね。
そう考えると
まとめサイトのコメント欄に生息している人たちはいったいどういう意識なんだろうね?という話を前に人としたことがあるけど、
これも今考えるとなんとなくわかるような気がして、まとめを読んだ人が「このグルーヴ感あふれるやり取りの延長線上に自分も参加したい!」と思ったときに、そのすぐ下についてて人がいる場(=コメント欄)に投稿するのは当たり前だよな。
「2chの投稿で成り立ってるコンテンツなんだから、参加したかったら2chの転載元スレッドを探して投稿するだろ」って思ってたけど、2chやったことない人はそこまでの情熱も気力も筋合いもないと思う。
余談だけど前述の転載禁止サイトのうちでハム速はそういう感じで面白い動きを見せてたけど、最近になってニュー速VIPブログがすごい面白いことに気づいた。
内容はまとめとかなくて普通のオタ系ブログなんだけど、2chまとめブログの文を色文字大文字で強調する手法を踏襲していて、しかもそれが先鋭化しすぎていて、とにかく何書いてても文字がすげえでかい。しょうもないこと言ってても文字がでかくて面白い。これも発明っぽい。
ニュー速VIPブログ(`・ω・´)