高校生の頃、携帯電話は存在してたけどまだ高校生がみんな持ってるみたいなものじゃなかったから使える電話といえば家の電話だったんだけど、当時付き合ってた彼女の家の電話は居間にあって親に会話きかれながら話さないといけない厳しい状況だったので、いつも公衆電話で話すようにしていて
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2021年3月17日
そうするともちろん電話代がすごいかかるので、うちは家にネット引いてたから夜な夜な懸賞情報サイトでテレホンカードの懸賞を探して片っ端から応募していた、当時ネット人口も少なかったからか割と当選確率高くて、月に500円分のテレホンカード2枚くらいはコンスタントに当ててたように思う
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2021年3月17日
そのサイトはたぶん応募数増やしたい企業が自分で懸賞情報を登録するようなサイトだったと思うんだけど、毎日見ているうちにテレホンカード以外の賞品もいろいろおもしろいものがあることに気づいてついでにいろいろ見るようになっていった
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2021年3月17日
そうしているうちに気づいたんだけどある懸賞がずっとコンスタントに開催されていて、それはカセットテープが賞品なんだけど普通の空テープじゃなくて自作の音楽の入ったテープ、つまりデモテープで、しばらくフーンと思って特に気にしてなかったんだけどある日なんか気が向いたのかそれに応募してみた
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2021年3月17日
で応募だけして忘れてたんだけど、ある日、親が「宛名の汚い手紙が来てたよ」つって封筒を渡してきて、確かに汚い字で俺の名前が書いてある封筒で開けたらカセットテープが入っていた
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2021年3月17日
で聴いてみたらA面とB面に1曲ずつ、打ち込みで作ったマーティン・デニー(のことは当時知らなかったけどいま考えたら)っぽい感じのエキゾチック音楽とアンビエントの中間みたいな曲が入っていた。プロっぽい洗練はないんだけど当時アンビエントとか好きだったのでけっこう気に入って割とよく聞いてた
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2021年3月17日
でこのあとその作者に偶然会ったとかドラマチックなことは全然なくてこの話はこれで終わりなんだけど、ずっと忘れてた話を今日とつぜん思い出して、自分の曲を懸賞サイトを通して世の中にリリースするっていうのがアイデアとしてもコンセプトとしてもすごい面白いなと思って書いた。97~8年くらいの話
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2021年3月17日
いま読み返して思ったけどそういえばドラマチックなことあった、その「当時付き合ってた彼女」が今の妻です
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2021年3月18日