音がでかすぎるおもちゃにボリュームつまみをつける

小ネタです。
ライター/イラストレーターのべつやくれいさんに、中国で買ったという飛行機のおもちゃをもらいました。

youtu.be

特に飛ぶわけではなくぐるぐる回ります。とにかく光るのが特徴です。
変なおもちゃとしてネタ的な気持ちで譲り受けたのですが、子供がピュアに飛行機のおもちゃとして楽しんでいます。もらってよかった。

しかしですね、いっこ難点がありました。
スイッチを入れると中国語の歌が流れるんですよ。ただ流れるだけならいいのですが、

f:id:slideglide:20190209224912j:plain

うるせえ。スマホの騒音計アプリで測ったところ、80dBで「地下鉄の騒音、掃除機」並みです。

最初に貼った動作風景の動画、さきほど家族が寝てから撮影したところ、ドア2枚+廊下を隔てた寝室で寝ていた妻が起きてきました。ごめん……。

ボリュームをつける

前述のとおり子供が気に入っているので、拙宅は頻繁に地下鉄なみの騒音に見舞われることになります。
これはなかなか厳しい、ということでボリューム調整できるようにしました。

f:id:slideglide:20190209225156j:plain

開けます。

f:id:slideglide:20190209225854j:plain

中身の少なさ!

f:id:slideglide:20190209230105j:plain

音声の線はこれですね。スピーカーにつながっているのでわかります。

f:id:slideglide:20190209231022j:plain

ここにボリュームをつけていきます。Aカーブが家になかったので、Bカーブ10kΩ。(AカーブとかBカーブとかについては後述)

f:id:slideglide:20190209230210j:plain

音声の線の片方を切断、

f:id:slideglide:20190209231640j:plain

1番目と2番目の端子をつなげ、そこに切断した線の片方を。もう片方は3番目にはんだ付けします。
1と2を短絡する理由は、「そういうものだから」くらいに思っていたのですが、改めて調べてみるとボリュームの部品が内部的に接触不良になった場合に周辺回路への影響を抑えるためだそうです。へー。

youtu.be

スイッチを入れてテスト。音量が変わっているのが分かりますか?

f:id:slideglide:20190209232203j:plain

ケースに、ボリュームを通す穴をあけます。

f:id:slideglide:20190209232919j:plain

ツマミ用の大きい穴と、回したときにボリューム本体が回転してしまわないための、固定用の小さい穴です。

f:id:slideglide:20190209235438j:plain

ついた。

f:id:slideglide:20190209235554j:plain

ふたを閉めて、キャップもつけてみました。おもちゃ全体のテイストに対して、ここだけ部品の質感が違いますが…。

youtu.be

ボリュームとしてはうまく動作しています。

www.youtube.com

妻を起こすことなく、飛行機を動かすことができました!

これで子供からお気に入りのおもちゃを奪うことなく、拙宅の平穏は保たれたのである。

おまけ:ボリュームの種類

ボリュームには抵抗値のバリエーションのほかにAカーブとBカーブという種類があって、ここにグラフ入りで分かりやすく書いてありますが、要はつまみを回したときの抵抗値の変化のしかたが違います。
音量調節に使うときはAカーブの方が人間の聴覚上、自然に聞こえるのですが、今回は家にBカーブしかなかったのでBカーブを使いました。
そのため、小さい方からツマミを回していくと中盤すぎまでほとんど変わらず、終盤になって急に大きくなるように感じられます。

↑Aカーブ10kΩ

↑Bカーブ10kΩ