ダメな工作を発表します（ダメなMakerFaireみたいなやつ（仮）関連）

技術力の低い作品ばかりを集めた、ダメなMakerFaireみたいなやつやりたい（アンケート募集中） - nomolkのブログ
そこそこ話題にはなったものの肝心の出演者が集まらず今のところ開催は難しそうな状況なんだけど、こういうときはもったいぶらずにどんどん情報公開していくべきと心得ておりますので、集まった作品の中からこれはと思ったものを紹介します。あと応募きたわけじゃないけど追加で思い出したやつもいくつか。

自転する寿司（マンスーンさん）

【自宅で楽しめる】卓上回転寿司マシンを作った。 | ハイエナズクラブ
まず、前回から揚げ君ロボを紹介したmansooonさんから回答をいただきました。ありがとうございます。

卓上回転寿司マシン2 【Tabletop Conveyor belt sushi machine】 - YouTube
から揚げ君よりも工作のクオリティは高いけど、それでも寿司が転げる瞬間のいたたまれなさは目を見張るものがあると思う。
関係ないけど寿司が落ちたときの音から察するにどうも食品サンプルのようなのだけど、あれ結構高いので普通に寿司買ったほうが安い。それでも食品サンプル使ってるということは食べ物を粗末にできない素直な青年なのではと思う。

セブンイレブン搭載ミニ四駆（stamefusaさん）

大北さんのカニ四駆を丸パクリし、ミニ四駆の上にセブンイレブンの模型を載せました。

画像とかないけど完全に絵が浮かぶ。

大北さんのカニ四駆というのはこれのことで、元ネタがすでにダメなMakerFaire案件なんだけど、それをさらにパクるという志の低さがいい。ダメな作品には、作品の完成度がダメなのと、そもそも作ってる人間の姿勢がダメなのとの2種類があって、典型的な後者の作品。あとこの人は僕の知人でMakerっぽいちゃんとした技術を持っているのに、これに関しては明らかにやっつけ仕事っぽいのが評価点。

やっつけ仕事に関してはちょっとデリケートな問題があり、たとえば、ダメなMakerFaire出展を狙ってわざと手抜きをするのはちょっと違うと思っている。でもセブンイレブン搭載ミニ四駆に関しては誰にも頼まれてないし出展の予定もなく、完全に自主的に趣味として作っている。にもかかわらず手を抜いていて、人間という生物が本来持っている雑さみたいなものが現れているようで、僕はその点を高く評価している。

あともうひとつ作品を挙げてくれていたのでついでに紹介したい。

・kurorexi
mixiで昔書いた日記（黒歴史）を表示するウェブアプリケーションです（予定）。
他人の日記も見られるようにしたかったのですが、なんだか動かないので自分の黒歴史を大公開する予定です。

完成させるのが面倒になって途中でコンセプトを変えているのがとてもよい。

Penblade（ゆくさん）

Penblade - Yukutom web page
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技術的には非反転増幅とか全波整流包絡線検波とか必殺技みたいな名前のやつを使っておりとてもダメ作品とはいえないのだが、見た目が完全にダサいのが哀れみを誘う。写真で見るとよくある電子工作っぽい見た目だけど、イベント会場で本人が装着して一生懸命説明している姿を想像するとじわじわくる。会場映えするタイプのダメ作品。

過熱するアンプ（＠ぽっけさん）

http://pokkeyamada.blog79.fc2.com/blog-entry-257

数十年昔に書かれた電子回路の教科書に載ってた回路を、馬鹿正直にそのまま作ってみた「馬鹿アンプ」。
効率も教科書どおり「７％」。熱気が立ちます。
部品（特に抵抗）が燃え出しそうなくらいに過熱する。

これもアンプだからネット上で見る分にはそんなにダメさが伝わらないだろうけど、会場で実際に触ると途端にうれしくなるタイプのやつだと思う。ダメさがフィジカルに感じられるというのがよい。

怪力が必要な和時計

https://twitter.com/bevel_gear/status/398074104705605632
発熱するアンプが「動のフィジカル系」だとすると、こちらは「静のフィジカル系」といえる。見た目の完成度が高いだけに、機能面でのダメさが引き立ってよい。また、ここまでこんなにきれいに作った努力がすべて水泡に帰したのか、と想像すると自然と気持ちが昂ぶってくる。

アンケートから回答のあった作品はここまでで、次は思い出したやつ。Webに載せてるんだから公開情報かなと思って勝手に引用していますがすいません。

手作りの赤ちゃん用モビール

さすが自分で作ったおもちゃはみすぼらしさも別格だな http://t.co/utE5RRs9
— メルセデスベン子 (@nomolk) 2012年5月5日

また拙作ですけど去年子供が生まれて、まだ2ヶ月くらいのときに作ったやつ。いつも使ってるカメラ用のポータブル三脚に、風になびくように糸でつるした紙をつけてある。アルミホイルは、赤ちゃんはキラキラしたものが好きだときいて巻いた。子を愛する親の気持ちを汲めば汲むほど、完成度の低さに胸が締め付けられる作品だと思う。三脚が薄汚いのもよい。さらに重心が偏っており気をつけていないと倒れるなど、あらゆる方向性から完成度が低い。

パン

妻が働いていたパン屋さんが本日閉店しました。最後に焼いたパンが失敗だったそうです。あまりに笑えたのでツイート。 http://yfrog.com/h7xczrhj
— 河野一聡 (@kazutoki) 2010年12月24日

これはけっこう話題になったので知ってる人も多いと思う。ダメなMakerFaireは今のところ料理を対象としていないんだけど（開催時期が決まっていないため傷む）、方向性としては理想的なのでここに挙げさせてもらいたいと思う。こういう「台無し感」みたいなものがダメ作品の一番うまみの部分。あと最後のパンというドラマ性もよい。

猫

https://twitter.com/peroty6/status/388321059780300801
これ僕は記憶の淵にあったのをサルベージしてきたんだけど、favとRTの数を見るとかなり話題になったみたいですね。こういう「がんばって作ったんだけどどうしても上手に出来なかった、でも強く生きよう」みたいなのはダメ作品としてはすごく正統派で、すごくいいと思う。